6月2日に全米不動産協会(National Association of Realtors)が発表した2009年4月の全米の未決住宅売買指標(Pending Home Sales Index)は2009年3月比6.7%増で2001年10月に9.2%上昇した時以来の大上げ幅です。予想値の0.5%増を大きく超えた結果となり住宅売買が活発化してきたのが見れます。
この度の住宅売買活発化は「初めての住宅購入者」による購入が大きく影響しています。通常住宅売買の40%位が初めての購入者ですが、最近では50%を越えています。彼らの売買は三つの要因に起因しています:①住宅価格が2001年位の値段に戻っていてお買い得である、②住宅ローン金利が空前の低金利である、③2009年12月1日までに購入すればオバマ政権の不況対策の$8,000のタックス・クレジットが得られる。
カルフォルニア州を含む西地区の未決住宅売買指標を見ると2009年3月で3.9%増、4月で1.8%増でカルフォルニアの指標も着実に上がっていて、住宅の売買が活発になっていることが見て取れます。
カルフォルニア州の住宅売買中央値を見ると2009年3月に前月比1.4%増、2009年4月で2.2%増で、ここ二ヶ月連続で住宅中央値が確実に上昇しています。住宅価格変動は地域差がありますが、これらのニュースによりカルフォルニア全州で見たときに住宅の底値を付いたかと期待されています。
2009年第一四半期の「初めての住宅購入者指数」を見ると全米で76、つまり76%の家庭が家を買える状況にあることを表しています。カルフォルニア州を見ると指標は69で統計を取り始めた2000年から最高値、ロサンゼルス郡を見ると57と2002年レベルに成っています。ロサンゼルス郡の指標は最低が2006年末の22だったので、その時に比べエントリーレベルの住宅は159%買いやすくなっていると言えます。今は住宅購入するに当たって非常にお買い得の時期と言えるでしょう。
2009年に入ってから30年固定金利ローンで大体5.0%のレベルを維持している金利ですが、先週の平均金利が4.75%だったのが今週は5.27%まで急騰しています。$40万ドルの家を頭金20%で買った場合、0.5ポイントの金利上昇は約$100の月払い費の増加を意味していて、家の値段が$1万ドル高くなったと同等の効果を生んでいます。金利は景気が向上すると共に上昇すると見られています。米国の不況は2009年下半期までで、それからは好転すると大方に予想されています。失業率のピークは2010年初頭と言われていますが。
初めての住宅購入考慮中の方々はそろそろ本気で購入を考えたほうが良いでしょう。