米国景気回復の兆し?

米国の不況は住宅マーケットに大きい影響を与えています。今回の不況はどちらかと言うと住宅バブルが引き起こしたので、「鶏が先か卵が先か」と言うところが有ります。米国のGDPは2009年第3四半期で、2008年第2四半期以来初めて前期比で3.3%上昇していて、やっと不況脱出の兆しが見えてきました。「政府が沢山税金をつぎ込んで景気を活性化しているので、GDP上昇は人工的だ」と言う方が居るかもしれませんが、どちらにせよ景気活性化により、失業率が減り、消費が増えないと景気は向上しません。ガスストーブを付けるのも点火が必要なので、ある意味政府の活性化は単なる景気の点火と考えるのが普通なのでは?今後、政府の介入がなくなったときに景気の回復が続くかが大きい分岐点になるでしょう。
 
カルフォルニアの不動産マーケットですが、2009年1月から5月まで中央値が$300,000位で底を這い続けた後、6月から少しずつ上昇してきて9月には$350,000と、何と5月比で16%上がっています。底買いを狙っていた人、上手く1月から5月の底値で物件を買えましたか?不動産を売買している中、6月くらいから低価格帯の物件が活発化してきて、9月では更に加速し、現在在庫物件品薄な状況になっています。在庫物件が少なくなると、数少ない物件を購入しようと価格戦争になります。11月位からは値段が結構上がり始めている感じがするので、ここ数ヶ月の住宅中央値統計は更に上昇方向に向かっているのが感じられます。
 
今朝発表されたカルフォルニアの11月の失業率は先月比で12.3%に減少しています。因みに10月は12.5%なので、イメージ的にはピークに達し、これから更に下がっていく方向になるのでは?ただし、失職は加速的に増えますが、増職は徐々に増えるので、今回の不況で失われた職が回復するまで相当な時間がかかるでしょう。もう一つの良報は、住宅ローンの滞納・差し押さえのペースが下がっていることです。2009年7月にピークは108,104件の差し押さえ・滞納の手続きがありましたが、11月には73,995件と四ヶ月連続で件数が減っています。差し押さえ減少には「政府介入」等の色々理由がありますが、景気回復、失業率低下、差し押さえ件数低下の三つの要因が作用しているので、今後住宅価格は上昇方向に向かうと考えられるでしょう。
 
さて、良い情報が続きましたが、まだまだ不動産マーケットは正常な状態に戻っていません。銀行が金を貸すことを相変わらず渋っていますし、中高価格帯の物件の売買がまだ停滞している。これらが正常化しないとまだまだ不安な状況にあります。更には商用不動産の問題が大きくなって来ています。これは小売店とか、モールとか、倉庫とか、工場などの物件を指しています。商用物件はまだ底打ちをしていず2010年中に底を打ち、2010年年末くらいには若干良くなるという見通しです。人によっては「二重底不況」を懸念している方が居ますが、又状況が悪くなれば政府介入が入るので二重底不況は多分無いでしょう。
 
初めての住宅購入者の$8,000タックスクレジットは2010年4月30日まで延長されましたが、今後状況が更に悪化しないと更なる延長は期待できないでしょう。住宅価格は上がり始めていますがまだまだ2年前に比べて安値です。金利も30年固定金利ローンで4.85%位と5%以下の空前の低金利状態が続いています。2009年5月と比べて条件は多少悪いですがまだまだ買い時といえるでしょう。一つ問題なのは国行が住宅ローンの買取を2010年3月くらいで中止する見込みなので、そのころには住宅ローンが更に得にくくなったり、金利が上がる可能性があります。それを考えた場合買うのはやはり今でしょう。
 
 
 
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